健康になるための心の持ち方

この項目では、病気を治すために大切な、医学的な治療、ライフスタイルを整えること、セルフケアとは別に、大切な意識の持ち方・心について記述します。オリエント鍼灸院では、対話を通して心のケアをご提供しています。

病気で苦しんでいる時、健康になるにはどうしたらいいだろう、と誰もが悩むと思います。大切なのは、健康になってその後どうするか?を明確にすることです。そのビジョンは、生きていくために仕事をしなきゃいけないから、とか、とりあえず苦痛のない労働生活を送りたいという消極的な動機ではなく、自分の生きている目的に沿ったものであることが大切です。その答えは自分の中にあり、外を探しても答えは見つかりません。

やりたいことがない、という気持ちはよく理解できますが、世間体や見栄・周りの意見に左右されて決断を決めてきた人は、周りへの承認欲求に気づき、その執着にとらわれずに決断する癖と、それに伴う直感を磨くことが先決です。また、めんどくさがって自主的に決断しなかったり流されて決断してきた人は、意図的に自分の意思で決断する訓練を積み重ねていくことです。少しづつそう変化させていけば、直感や自分の望むものは見えて来て、自分の生きている目的は少しづつ明確になっていき、やりたいことがはっきりしてくると思います。

健康になって実現したいことの道筋が明確で自分の腹にも落とせているならば、心と身体はその道筋に沿って自然と動き始めます。つまり健康に向かって心と身体が動き始めるのです。さらに大切なのは、少しずつでいいので、今現在、その道筋に向かって出来ることを現在進行形で作業をやり始めるということです。今その状態でできる作業が、まさに健康を保って何を実現したいかの道筋の途上にあり、そのためのコンディションを心と身体は自然と目指し始めます。そうすれば、病は自然と解放に向かいます。難しい病でも、心を煩わされることは格段に減るでしょう。

実現したいことの道筋の途上で、一時的に症状が出ても、やっぱり病は治ってないとか、まだ治らないというふうに捉えないことが大切です。その言葉は「どうせ私の病は治らない」という思い込みが根底にあることが多く、その思い込みを手放すことが課題となります。

特に心の病の場合は、怖れや不安の感情と共に思い込みや症状がある場合が多く、感情を手放すことが喫緊の課題となります。セドナメソッドなど、感情を手放すための方法が明示されていますのでそれを試されると良いでしょう。

一般的に、思い込みを手放すための方法として、自分の頭で考えただけの決めつけと捉え直し、事実とは異なるとはっきり認識することが大切です。決めつけは事実とは異なるとはっきり区別することができれば思い込みを手放すことができます。根拠のない主観を事実だと思い込むことは人間、多々ありますが、天動説・地動説を見ても明らかなように、思考と科学的根拠をごっちゃにする自分の癖を認識し手放すことが大切です。

次項は人生の目的について、考察したいと思います。