当院の傾聴を通した対話
当院は、鍼灸施術と並行して、傾聴を通して対話を行い、患者さまの病の苦しみに寄り添います。患者さまの苦しみを緩和し(喫緊の目的)、苦しみを手放していき、ライフスタイルを整える(中位の目的)、本来の生きる目的を探り実践する(上位の目的)(患者さまの希望に合わせて喫緊の目的を達成するだけでもOK。また、上位の目的まで達成を目指す方もサポートいたします)ことを目指します。
まずは患者さまの、ストレス・不安・イライラ・怒り・悲しみなどに傾聴で寄り添い、事情を詳しくお伺いします。
そして状況の整理を行い、患者さま・治療家の双方において情報を共有します(それだけで大きくストレスが減る患者さまもおられます。)。
その後、「心の苦しみの手放し方」(メニューを参照)を状況に合わせてお伝えし、知識的な理解に進んでいただきます。状況の整理と知識的な理解の両輪をベースに、対話を進め、状況の理解を一緒に考えていきます。この際、患者さまに辛い気持ちが出てきた時は、無理に進まず、つらさを受け止め、寄り添います。
患者さまのペースで対話を進めていき、気づきを促していきます。気づきと理解が進むことで、つらさが可視化され客観視でき、感情的にも穏やかになり、少しずつ握りしめていたつらさを手放すことができるようになります。
対話ではさらに、自然治癒力を最大限発揮させるため、心のケアと並行して、対話によって本来の生きる目的を探ることをお勧めいたします。詳細は、メニュー内・健康になるために(意識の持ち方・心)、メニュー内・人生の目的(その実践が最高の病気予防)を参照ください。
患者さまに気づき・行動・決断を促す対話を組み立て、進めていきます。そうすることで現実生活そのものが病気を治癒する役割として機能させることができます。様々なご事情をお持ちの患者さまに合わせた、オーダーメイドのケアをご提案いたします。
心身一如といい、心と身体は繋がっています。どちらかが病んでも、苦しみは双方に広がって行き、影響をし合います。当院では鍼灸施術による心身のケアと同時に対話によるケアで、心のケアも重視して治療を行なっています。実際の患者さまの治療を通して、病は気からというように、身体の調整だけでは治療が十分ではないケースも多く、心の面からアプローチすることで、より効果的な治療ができることを実感しています。患者さまの心をサポートすることで生活面の気づき・行動・決断を後押しし、自然治癒力を最大限発揮させる治療に気を配っています。鍼灸治療の枠に囚われない、自然治癒力を最大限発揮させる、「こころ」と「からだ」に優しい治療を当院はご提供いたします。